さようなら2004年

今年もあっという間におしまいの日になりました。
みなさま、どうもお世話になりました。
ありがとうございます。
来年もぜひ、『ヒナウタ』と佐藤羽美をどうぞよろしくお願いいたします。

今年一年の短歌活動を振り返る。
うむ、今年はとにかく、数をたくさん詠みました。
ここにアップしているだけでも、225首(連歌作品を除く)ですって。
あらまぁ!
私としては、いまだかつてないほどの多作ぶりです。
いつそんなに詠んだのか、もうすでに記憶があいまい。
しかし、中には、自分でも気に入った短歌ができたのでよかったです。
今年は題詠マラソンに初参加しました。
とても有意義な催しだなぁと、ことあるごとに思います。
「詠むこと」と「読むこと」を意識させてくれました。

小説『blue bird』を書くことができたのも楽しかったです。
ずっと以前から、「私には小説は書けっこない」と思って生活してきたので、 つたなくとも、こうして物語を描くことができて、自分自身、ちょっとびっくりしています。
楽しく書くことができました。
来年も、何か小説を書いてみたいと思っています。
お付き合いいただけたら、とてもうれしいです。

今年、とくに好きになったもの。
・新撰組
・マンガ『鋼の錬金術師』(荒川弘著)
・アメリカのテレビドラマ『24』
・江國香織の言葉のリズム
・男性の髭、髭の男性
・チェブラーシカ

みなさまが、静かでゆたかな年越しを迎えられますように。
よいお年を!

2004年12月31日

こんな短歌を詠みました

短歌研究新人賞応募作『甘い日々』30首
角川短歌賞応募作『青い日』50首
今年、この2つの連作に挑戦したことが、「短歌力」を鍛えるトレーニングになりました。

これまで何度かご指摘いただいたことなのですが、私の短歌には食べ物・飲み物がとてもよく登場します。
もう、食いしん坊万歳なのかってくらい。
『甘い日々』はその最たるもの。
親の仇かのように、続々と甘味の歌が詠まれています。
30首すべてが私の妄想の塊。
同じ姿勢、同じスピードで詠み切った感覚が自分の中に残っています。
あとは、色彩を詠み込んでいる短歌も多いです。
美術雑誌を読むのが好きで、色彩検定を受けるくらいの興味があるので、自分自身でも納得。
けれど、色の力(色が持つイメージ)に頼り過ぎないようにしなくてはいけないな、とも思っています。
それにしても、連作のタイトル付けって本当に難しい。全然、最良の着地点が見えません。

この連作2つを通して、自分の作歌の際の趣味、アプローチの仕方がなんとなくわかってきたようにも思います。
しかし、作歌のインターバルの時期をはさむたびに毎回、そのアプローチの仕方をきれいさっぱり忘れて、 何をどう詠めばいいのかわからなくなっているのが不思議。
いつも新鮮な気持ちでいられるということなのだ、と前向きに捉えよう。
さて、来年はどんな短歌を詠うのでしょう。
お正月にお餅でも食べながら、想いを馳せてみたいと思っています。

2004年12月31日

慶事の気分

クリスマスが終わると、あとはもう大晦日で、当たり前だけど、その「地続き」で正月になる。
私にとっては、どちらもおめでたい行事だ。
とくに普段の生活とほとんど変わらない、むしろいつもよりずっと気だるい時間が流れていようとも。

今年は地元の商店街に、大きな大きなクリスマスリースが飾られていて、その下を歩くたびにうれしくなった。
けれどそのリースをくぐって100M先の駅では、正面玄関にすでに門松が鎮座していて、それがなんとも腹立たしかった。
クリスマスが終わってからにしてもらわないと困る。
何事も順序が大切だ。
でないと、気分が削がれてしまうもの。
行事には、「気分」がもっとも必要十分条件なのだ。
クリスマスにはクリスマスの気分、正月には正月の気分、運動会には運動会の、誕生日には誕生日の気分をまとって、 その日一日を過ごすべきだ、と私は信じているのだと思う。

なので、クリスマスが終わらないうちからの門松は、やっぱり迷惑だ。
個人的に、とても。
大体、あの形が奇怪なのだ。
あの丸っこいのに、最終的に尖っている感じ。
しかし、門松の成り立ちを調べようと、百科事典を開いてみたら、「別名お松様とも」と書いてあって、俄然親しみが湧いてしまった。
お松様。
駅前に立ったら、次からはそう心の中で呼んでみようと思っている。

2004年12月25日

サンタ協会脱退

クリスマスナイトの親子の会話。
長女「ねぇ、今年はサンタさん、うちに来てくれるかなぁ」
父母「佐藤家はもうサンタ協会からはずされたみたいだよ」
長女「…」
父母「…」

さて、昨年の今頃も同じような話をしたかもしれない。
私はクリスマスが大好きだ。
どのくらい好きかというと、ふと開いた携帯電話の画面に「12月24日」と表示されているのを見て、胸がわくわくしてしまうくらい。
ああ、この数字の羅列!1224!
なぜこうもクリスマスを楽しみにしてしまうかというと、単に私が行事ものに浮かれやすい性格というだけでなく、 幼い頃の「刷り込み」が強く影響しているためだと思われる。
12月24日は魔法のような素晴らしい夜になるのだ、という。

クリスマス最大のイベント。
それがプレゼントだ。
子ども時代、サンタさんからのプレゼントほど、当時の私を非日常の世界へと連れていってくれたものはない。
たとえ、お父さんお母さんが黒幕だと幼心に感づいていようとも。
サンタ協会のリストに「佐藤家」の名がちゃんと明記されていた頃のアルバムを見てみると、プレゼントを高く掲げてにっこにこ笑っている、 我ら兄弟の姿が写っている。
おもちゃのタイプライター(ピンク色)を抱える私。
リモコンで動くラジコン毛長猫(白色)を撫でる妹。
超合金のロボット(だいたい青色)にポーズをとらせる弟。
『キン肉マン』全巻(集英社)を両手で挟んで持ち上げる兄。

我が家のクリスマスパーティーは、両親がわりと凝った演出をしてくれて、今思い出しても本当に夢のような楽しい思い出だ。
ある年は…
お父さんがトイレに立つふりをして家のブレーカーを落とす。
「あ!停電だ!」とお母さん。
きゃあきゃあ騒ぐ子どもたち。
少ししてパッとつく電気。
するとそこには、クリスマスプレゼントが。
いつの間にー。サンタさん、神業だー。わいわいとはしゃぐ子どもたち。
またある年は…
「あ!ジュース買ってくるの忘れた!」とお母さん。
おつかいに出かける子どもたち。
てくてく帰ってくると、庭には雪に埋もれた白い袋が。
「まだ近くにサンタさんがいるかもしれないぞ!ほら、あれ、トナカイのソリの跡じゃないか!」とお父さん。
きゃあきゃあ興奮して、道路に捜しに走る子どもたち。


なんて楽しい佐藤家だろう。
ありがとう、お父さんお母さん。
白い袋はあなたが縫ってくれたんですね。
もしいつか親になることがあったら、そのときはこんなクリスマスを子どもと過ごそう、と毎年この日、私は心に誓うのだ。

2004年12月24日

オゾ様信仰

『OZO』(発売元・明治薬品株式会社/製造元・水橋保寿堂株式会社)という軟膏をご存知であろうか、みなさま。
我が家の常備薬となり幾数年。これぞ、神秘の万能薬。

効能の記述欄を見てみよう。
それは実に幅広く、
「火傷・凍傷・あかぎれ・ひび・切り傷・湿疹・かぶれ・ただれ・あせも」といった、オーソドックスな「軟膏」的効能から、
「肌荒れ・吹き出物・ニキビ・髭剃り後」というように、お肌を気にする老若男女の頼もしい味方にもなる。
その効能は留まるところを知らず、
「リウマチ・神経痛」から「挫傷・打撲傷」、さらには「日焼け」や「痔」にも効くというのだから、 こりゃあ、いつ何時、どこを痛くしても対応可ということになる。
そんな万能薬を、私は尊敬の気持ちを込めて、「オゾ様」と呼んでいる。

これだけでなく、さらに細かく効能を記している点が、オゾ様のすごいところ。
「雪焼け」 既出の「日焼け」と一体何が違うというのか。
「鼻腔の腫れ物」 なぜ鼻腔にピックアップしたのか。
「靴擦れ・鼻緒擦れ」 下駄と靴とは違うということをアピールしたいのか。
「外耳炎」 内耳炎だと届かないものね。
「深爪」 細かい。
「害虫の整傷」 うん、細かい。
とにかく細かく小さな字を並べて、オゾ様はご自身の効能の幅広さを主張なさっているのである。

しかし、私はまだまだオゾ様の力を侮っていた。
「頭痛・歯痛・肩凝り・冷湿布の代用」
これがまた効くのだ。
歯が痛いでしょう?オゾ様を頬に擦り込ませると、ほら、痛みが和らぐ。
頬の肉を越えて、患部に浸透していったのだ、オゾ様は。
私は湿布薬だと強すぎて皮膚が負けてしまうことがままあるので、そんなときこそオゾ様の出番。
肩に塗る。首に塗る。すると、翌朝にはだいぶよくなっている。
さすがはオゾ様。万能の秘薬。

私がこんなにもオゾを信頼しているのは、亡きおじいちゃんがオゾを愛していたからだ。
私はおじいちゃん子であった。
オゾ様こそ、私にとって、優しかったおじいちゃんの象徴なのである。

2004年12月24日

妹の口から卵

私はよく家族をニックネームで呼びたがる。
弟のことを「ちゃんくん」(2004年9月3日付けの記述を参照)
愛犬チョコタンを「チョコチップ」(2004年9月28日付けの記述を参照)
などなど。
その名付けの基本的なスタンスは、「とりあえず適当に呼んでみる」である。

妹ことりちゃんのことを「ピィちゃん」と呼ぶ。
このニックネームは、彼女にも完全に浸透しているようで、呼ぶとすぐに振り返ってくれる。
しかし私には、一度認定されたニックネームの変化球を投げたがる、という癖がある。
「ピィちゃん」の変化球、それは「ピッコロ」である。
妹はこの名前にはまだしっくり来ていないようで、呼んでも「それはどうだろう」という首を傾げる。
あぁ、その表情の可愛いこと。
ちなみに「ピッコロ」のアクセントは、にこにこ島の島民ではなく、緑色の大魔王のほう。

>にこにこ島の島民
青くおちゃめなペンギンの女の子(NHK教育テレビ『にこにこぷん』)
わりと繊細な性格で、必殺技は大地を揺るがすほどの地団駄。

>緑色の大魔王
永遠の少年マンガ『ドラゴンボール』(鳥山明著)に登場する、世界征服を狙うナメック星人。
性別はなく、口からわりと大きな卵を産む。

うん、確かに「それはどうだろう」だね、妹よ。
妹が首筋に血管を浮き立たせながら、口から頭部大の卵を吐き出す姿なんて、お姉ちゃん、想像できないもの。
いや、たとえ卵を口から出しても、私は君を愛するよ。

2004年12月3日

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2004年12月


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