未来にいます

短歌をはじめて4年目の春の出来事でございます。
すでにお知らせした通り、一月のはじめ、私は『未来短歌会』に入会したしました。
加藤治郎先生の選歌欄です。
いやぁ、あの天下の、未来ですよ。
未来、堂々たるその響き。
歌歴4年目を迎えたとは言え、短歌史や歌壇について無知なままの私も知っているビッグネームな結社。
その未来に所属しているだなんて、いまだに実感がわきません。
私なんかが入会させていただいていいのかしら、という思いもあり、 入会の経緯などをなかなかバシッとコメントできずにいました。
しかし、「初心」を書きとめておくことは大切に違いないぞと考え、また、 結社に興味はあるのだけど、どうしたらいいのかわからないという方のお役に立てられるかもしれないと思い、 少し書かせていただきます。

ことの始まりは、年の瀬も押し迫った昨年12月30日。
私のもとに、一通のメールが届きました。
送信者:「加藤治郎」
そのお名前を目にした私の驚愕たるや!
高級ティーカップなんて持っていたら、確実に手元から滑り落ちて粉々になっているところでした。
持っていなくてよかった。
そのメールこそ、未来へのお誘い状だったのです。
思わず背後にどっきりカメラがないか確認してしまう、小市民ぶり。
なぜ私のメールアドレスを治郎先生がご存知だったかというと、多分、短歌雑誌『短歌研究』のうたう☆クラブという 投稿欄に何度か応募していたからだと思います。
存在を覚えていただけていたというだけで、私はもうありがたく、ありがたすぎていっそ謝ってしまいたい。
本当にすみません。これからはもっと善人になります。

さて、治郎先生のお人柄の素晴らしさについてはいろいろな場で語られているのですが、みなさん、本当にそうなんですよー。
そのメールに「もしよろしかったら、見本誌をお送りします」のお言葉が。
「ぜひお願いいたします」とお返事しました。
するとどうでしょう、その次の日には速達で届けられたではありませんか! この師走のお忙しいであろう時期に!
ああ、治郎先生。
そして元旦には年賀メールまで。
私はあまりの恐縮に、PC画面を拝んでしまいました。
いそいそと年賀状をお送りしたら、今度はどうでしょう、先生はなんと年賀ハガキでお返しくださったのですよ!わざわざ!
謹賀新年極まれり。
ああ、なんというご親切。なんという筆まめ様。
ここで私は決めたのです。
治郎先生についていこう、と。

実際、結社に対する興味を持ち始めていたこともあります。
まったくの独学ではじめた短歌が、今では自分の生活において確かな位置を占めるようになり、 より真剣に短歌のことを考えていきたいと思うようになりました。
しかし、レトリックや文法の勉強の仕方がわからずに、 このままでは八方塞になるのではという焦りもまた感じていたのです。
なので、年末にこうして訪れた幸運に、ただただ感謝なのです。

結社に入ること=ひとつ上層の段階、という考えではなく(そうなれるかどうかはその人次第だと思いますし、 結社を選択することがすべての人に適しているとは思わないからです)、新しい環境へのチャレンジだと捉えています。
短歌へのスタンスは、結社に入ったことによってこれから変わっていくかもしれませんが、 短歌が劇的に向上するほど私は才能豊かではないので、少しずつでも前進していけるようにがんばる所存であります。

では、具体的に結社ではどんな活動がなされているかというと。
・選歌された作品が毎月歌誌に掲載される。
・エッセイ/評論など文章が投稿できる。
・作品が批評される。
・会員の歌集評掲載。
・新年会、夏の大会などのイベント開催。
(以上、治郎先生からのメールより転送)

またグループで、歌会やオフ会、研究会なども行われるそうです。
しかし私は「東京怖い」の田舎者。
中学校の修学旅行以来、首都圏には行ったことがありません。
悪い人たちに一目でおのぼりさんだとばれて、様々な犯罪に巻き込まれ、両親はさぞ悲しむのだろう、などと妄想が膨らむ一方。
どうしよう、せっかく結社に入ったのに。
いやいや、私はもう立派な大人。20代半ば。
いつか、ちゃんとのぼるぞ。
そして目の前で動く「歌人」の方々を見てくるのだ。

所信表明が長くなりましたが、みなさま、これからもご指導ご鞭撻のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

2005年2月9日

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2005年02月


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