『ピューと吹く!ジャガー』(うすた京介著)へのオマージュ連作

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欄干の下を飛びたる間池留は夕日に体を透かせたままで

ニャンピョウの生態図画をコピーせり世界人口分の枚数

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(以下補足コメント/反転してご覧ください)

週刊少年ジャンプっ子の私が本誌で真っ先に読む作品が、 この『ピューと吹く!ジャガー』です。
うすた京介作品の中でも、このマンガが格別に好きです。
今回は、登場人物や施設の名前をそのまま詠み込もうという企画意図だったので、 こちらのマンガを読んだことのない方には、てんでちんぷんかんぷんの歌だったと思います。
申し訳ありませんでした。
けれど、これを機に、『ピューと吹く!ジャガー』に興味を持っていただけたとしたら、 この上ない喜びです。


短歌化にあたって、単行本を読み返してみました。
誰を詠み込もうかと悩むほど、どれもこれも魅力的なキャラクター。
特に、「ポギー」はぜひ詠みたかったのですが、 彼はアイデンティティーがころころと変わっているので、 どこを歌にすべきか難しく、今回は見送りました。
また、ハミちゃんが一等好きなので、いっそ10首全部「ハミデント短歌」に しようかと思ったくらいです。
機会があったら、新たにキャラクターを増やしたいと思っています。

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