ラーメンズ愛

不透明人間ひしめくこの部屋でアールグレイに秋を沈ます

        >「不透明な会話」
        第16回公演『TEXT』より


夏深しスーパージョッキー馬坂仁引退記念バッチの笑顔

        >「スーパージョッキー」
        第16回公演『TEXT』より


星屑のちらばる街を見下ろした常盤の喉でふるえる記憶

        >「銀河鉄道の夜のような夜」
        第16回公演『TEXT』より


好青年機械化前の両の目にうつしたし白樺のような詩を

        >「モーフィング」
        第15回公演『アリス』より


悪の地下組織で今日も繰り返す矢印ジャンケン(長谷川以外)

        >「後藤を待ちながら」
        第15回公演『アリス』より


バニー部の歴代主将が集結し上海蟹と決闘をせり

        >「バニー部」
        第15回公演『アリス』より


晴れた日のあひるボートのくちびるでレイコは愛の告白をする

        >「イモムシ」
        第15回公演『アリス』より


ホコサキさん違いますからとりあえず桜の下でランチにしましょう

        >「ホコサキ」
        第14回公演『STUDY』より


公道にいろいろマンはモノクロの白墨で自画像を描けり

        >「いろいろマン」
        第14回公演『STUDY』より


画用紙で出来た扉を押し開けてようこそ株式会社勇気へ

        >「金部」
        第14回公演『STUDY』より


恋人の守護霊たちと帝王閣ホテルロビーで落ち合う約束

        >「帝王閣ホテル」
        第13回公演『CLASSIC』より


霧雨のようにひそかに流行りだす漫画家マリコマリオのブログ

        >「マリコマリオ」
        第13回公演『CLASSIC』より


断定のできぬ未来に目覚めたり30年後の「ただいま、アトム」

        >「アトム」
        第12回公演『ATOM』より


卓球のラリーは続くいつまでも体育館を包む夜霧よ

        >「採集」
        第12回公演『ATOM』より


富樫君に光輝く王冠をあげるだわいよ大王冠ノス

        >「アトムより」
        第12回公演『ATOM』より


「絶対にうちにテレビはありません」蟻にまみれたインターフォンで

        >「本人不在」
        第11回公演『CHERRY BLOSSOM FRONT345』より


ゴールドのシャンプーハットをはめたまま歌う怪傑ギリジンマーチ

        >「怪傑ギリジン」
        第11回公演『CHERRY BLOSSOM FRONT345』より


わたくしの住所録から忽然と常居次人が消え去りし冬

        >「小説家らしき存在」
        第11回公演『CHERRY BLOSSOM FRONT345』より


近藤さんかっこいいって言ったのに僕、言ったのに よれる花びら

        >「蒲田の行進曲」
        第11回公演『CHERRY BLOSSOM FRONT345』より


気分屋のお時間様があらわれて春を指先確認なさる

        >「お時間様」
        第10回公演『雀』より


正装のネイノーさんがまっしろい蛍光灯の真下でわらう

        >「ネイノーさん」
        第10回公演『雀』より


クリスマス過ぎたる後のこの街に流れるハインリッヒーズ、雪

        >「男女の気持ち」
        第10回公演『雀』より


落日を眺むことわざ仙人にグリコのおまけを差し出しており

        >「ことわざ仙人」
        第9回公演『鯨』より


歌うように名前は呼ばれ永遠にアカミー授賞式の夜なり

        >「アカミー賞」
        第9回公演『鯨』より


不器用な男へ器用な男から送る真水に浸した手紙

        >「器用で不器用な男と不器用で器用な男の話」
        第9回公演『鯨』より


ほうほうと時間電話が鳴り響き午後には泥が満ちてゆく部屋

        >「時間電話」
        第8回公演『椿』より


この心理テストであなたの美意識の暮れる速度がわかります

        >「心理テスト」
        第8回公演『椿』より


要塞に鍵をかけたる高橋と高橋と高橋じゃない奴

        >「高橋」
        第8回公演『椿』より


ウェディングケーキが滑る斜めの日、傾いだままで誓いのキスを

        >「斜めの日」
        第8回公演『椿』より


春の日に悪魔が来たりて「椿ちゃん、お砂糖水をあげる」と言いぬ

        >「悪魔が来たりてなんかいう」
        第8回公演『椿』より


折り紙の裏に書かれた伝言は寂しがりやのドーデスからの

        >「ドーデスという男」
        第6回公演『FLAT』より


マーチンとプーチン裾に草花を刺繍しており文化祭前

        >「プーチンとマーチン」
        第6回公演『FLAT』より


僕たちと読書対決しませんか水玉模様の乙女詩集で

        >「読書対決」
        第5回公演『home』より


階段の手摺を滑りそよ風は縄跳び部女子マネージャーまで

        >「縄跳び部」
        第5回公演『home』より


街路樹が初夏の陽射しに揺れる頃葉裏にひそむ錦片桐

        >「現代片桐概論」
        『爆笑オンエアバトルラーメンズベスト』より


誤りは正すべきだがあの夏にあのゼラチンは必要だった

        >「ゲーム」
        『爆笑オンエアバトルラーメンズベスト』より


宿題を済ませひよどり兄弟は仲良く歌を食べはじめけり

        >「ひよどり兄弟」
        『爆笑オンエアバトルラーメンズベスト』より

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