蛇へと変わる

後厄のおんなの喉にモヒートを、火照る頬には銀河の水を

それぞれにむかしのおとこの悪口をもくもくもくと女友達

焼酎をソーダで割れば次々に彼女も彼女もわたしも蔦に

白木屋を出て五つ目の交差点までは手足を酔わせておりき

いくつかは開けっ放しでいくつかは鍵かけしまま 空き地を過ぎぬ

緑濃し 昨夜の酔いが耳奥にとどまりしばし午後の噴水

スカートの裾に吹きたる香水のほろんほろんと草にまみれる

日に焼けし小学生に速達で知らされており夏の終わりが

朝顔の成長記録を見せあいて木陰にかたまる自転車の群れ

噴水に読みさしのまま投げ込みし栞紐ほそく蛇へと変わる

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