01月号

たましいの茎がぐにゃりと一族の系譜の端に蠢いており

透明な家が焼け落つまぼろしを従兄は些か傾いだままで

睫毛まで蕩けさせつつこの人は足から輝く羊歯を生やしぬ

踊り場で耳を塞いでうずくまる(記憶でしょうか)冬のこどもら

本名で呼ばれ振り向くバス停に叢雲ふいにかぶさってくる

忘れたりろろおんろおん終バスに星屑模様の右の手袋

戻れないあの春の日へ転生し蚕になりて夜を食みたし

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